毎日の新聞視写や朝テストなど、当たり前のことを積み重ねることで学力も確実に伸びていきます。

福岡大学医学部医学科合格 T・Y君

インタビュー interview

1. 大学生活について教えてください。

高校とは全く違う、大学での授業選択にはまだ慣れていません。慣れてくると楽しいのかもしれませんが(笑)。科目は一般教養と専門科目に分かれており、特に専門科目は本当に大変で、難しいテストも定期的にあります。普段はそこまでではないのですが、テスト前は浪人時代よりつらく感じることもあります。富士学院の先生方が、「大学に入ってからの方が大変だよ!」と言っていたのを思い出し、今ではその言葉が本当だったと痛感しています(笑)。2年生になるとレポート課題が増え、4年ではCBTやOSCE、6年では国家試験の勉強が待っています。1年生は専門科目が月曜と水曜の午後だけですが、余裕があるからこそ生活リズムを整え、自制心を持って自分を高めることが大切だと感じています。
また、福岡大学は多くの学部が同じキャンパスにあり、学生数も多いです。図書館には静かな学習スペースのほかに「グループワーク室」があり、予約して仲間と何時間も勉強することができます。意見を出し合いながら学習を進められる、とても良い環境です。部活は現在バレー部に所属しており、優しい先輩や仲間とともに楽しい学生生活を送っています。

2. 合格を聞いたときの状況やその時の率直な心境を聞かせてください。

その日はお昼頃に母と一緒に来院し、「来年も富士学院でお世話になります」と次年度の話をしていました。補欠が回ってくるか微妙な番号だったため、何もせずに待つより早めに次の年の準備をしようと家族で話していたのです。来年の授業形態やその年の総括をしてもらい、複雑な気持ちのまま自習室を片付けていると、大学から電話がかかってきました。「補欠が回り、合格しました」との連絡に本当に驚きました。校舎の1階に降りると職員や先生方が本当に喜んでくださり、母に電話すると私以上に喜んでいました。次年度の準備がそのまま校舎を出るための片付けになってしまい、バタバタでしたが、合格祝賀会にも間に合い、本当に忘れられない一日になりました。

3. 学院に入学するまでのいきさつ、きっかけ、決め手について教えてください。

高校2年の時にあまり成績が振るわず、「医学部を目指すなら予備校に行こう」という話になり、母が提案してくれたのが富士学院でした。地元にも医学部予備校はあったのですが、高校も実家の近くだったため、母はもっと外の環境で学ばせたかったのだと思います。それで母と一緒に話を伺い、「ここで頑張ろう!」と思い入学を決めました。浪人が決まった際には他の予備校も候補にありましたが、そこはやること全てが決められており、「ここでは医学部に合格した先、自分で何もできなくなるのは目に見えている」と父が判断しました。家族で話し合い、それなら自己管理を大切にし、自主性を重んじる富士学院にお願いしようと決めました。先生に質問しやすい雰囲気が好きだったので、正直に言えばほっとしました。

4. 入学時の決意を教えてください。

それまで学力が足りなかったこともあり、入学してから医学部受験の厳しさを実感したというのが正直なところです。最初は第一志望を福岡大学にしつつも、「成績が伸びて、どこかに合格できたらいいな」という漠然とした気持ちでした。しかし同じ目標を持つ仲間に囲まれ、学習に真剣に取り組むうちに学力も上がり、「今年で決めたい」「ここで決めたい」「医師になりたい!」という気持ちがどんどん強くなっていきました。

5. 具体的にどう頑張ったのかを教えてください。

朝が本当に弱かったので、決まった時間に起きられるかどうかを母は一番心配していました。そこで、朝は絶対にきちんと起きて、もしできなくても誰かの力を借りてでも大事にしようと決め、その気持ちは最後まで貫きました。
富士学院で毎朝行われていた新聞視写は、本番の面接を受ける際に「やっておいて本当によかった」と感じています。オーバーツーリズムや富士山周辺のコンビニ問題など、新聞視写で初めて知ったことも多く、小論文にも役立ちました。さらに、今年の最新情報や医療問題を新聞視写を通して学び、自分で考え文章にまとめる訓練はやっておいて本当に良かったと思います。また、朝テストは学ぶこともそうですが、「朝一番で頭を回し、回転率の良い状態にして1限目の授業に臨む」というリズムを作ることに役立ったと思います。

6. 合格を勝ち取った要因は何だと思いますか?

最後まで諦めなかったことだと思います。私は現役の頃から化学が苦手でした。そもそも理科そのものに苦手意識があり、長い間目を逸らしていました。数学は得意だったので、なんとか授業内で完結させて、自習室での勉強時間をいかに減らせるかを意識していました。入学当初は英語に力を入れて基礎を固め、ある程度形になった段階で、後半は苦手の理科に全集中しました。英語と数学の理解度は高かったと思いますが、理科が大きく劣っていましたので、先生にも相当負担をかけてしまったと思います。
福岡大学の推薦で不合格となった際も、あまり手ごたえがなかったこともあり、すぐに気持ちを切り替えることができました。その後は元々苦手だった理科の克服に全力を注ぎました。理科が苦手なまま進学していたらむしろ大変だったと思うので、今思えば推薦入試が不合格でよかったとさえ思えます。苦手に向き合うのは苦しかったですが、化学や物理の先生も徹底して付き合っていただいて、ぐんぐん力がついている実感がありました。私立一般で初めて一次合格を得たとき、希望の光が見え、自信を持って本命の福岡大学に臨むことができました。

7. 富士学院はあなたにとってどんな予備校でしたか?

良い意味で、自分の中で“気が抜ける場所”があるのが富士学院のイメージです。授業だけでなく自習時間もしっかり確保されていたので、その間に先生に質問するなど、自分で計画を立てて学習を進めていけることは良かったです。根を詰めすぎたときも、うまく息抜きできたことで安定したペースを保ち、最後まで息切れせずに走り抜けられたと思います。また、週に一度のリフレッシュタイムでは、普段あまり話さなかった人と仲良くなったり、仲間意識が生まれたり、時にはライバル関係にもなりました。そうして友人が増え、関わりが増えました。医師を目指す同じ志を持つ仲間だからこその関係性だったと思います。

8. どういう医師になりたいですか?

福岡大学では9月初旬に3日間の看護実習があります。看護師さんに付いて病棟をまわる中で、医療がいかに様々な人の関わりによって成り立っているのかを実感しました。介護補助、薬剤師など、さまざまな職種の方々の連携を目の当たりにし、チーム医療が多くの専門職によって支えられていることを肌で感じました。医師はその中心として、患者さんを第一に考え、的確な判断を下すことが求められます。そのためには、連携力やコミュニケーション能力、各職種への理解など、求められるのは病気の知識だけではないと思います。そうした意味でも、さまざまな能力を吸収し、チーム医療に貢献できる医師を目指したいです。

9. 後輩達にアドバイスをお願いします!

最初から高い志を持っている人もいれば、自分のように最初は気持ちのはっきりしていない人もいると思います。だからと言ってダメというわけではなく、大切なのは、そこからコツコツと勉強し、生活習慣を整えていくことです。
毎日の新聞視写や朝テスト、授業出席など、当たり前のことを積み重ねることで基礎力がつき、学力も確実に伸びていきます。その過程で自然と高い志も芽生えてくると思います。
地道に努力を続け、最後まで諦めなければ結果は必ずついてくるので、諦めないことが大事だと思います。