先生方は、私たちのことを私たちより理解してくださっていました。

自治医科大学合格 N・Mさん

インタビュー interview

1. 大学生活について教えてください。

まず、自治医科大学はとても特殊な大学です。日本全国から学生が集まってきますし、1年生は全員寮に入ります。寮から大学までは歩いて10分ほどで、大学と大学病院が併設されています。寮の隣にあるグラウンドに、ドクターヘリが止まるので、寮からドクターヘリが見えることもあります。また、自治医科大学の寮には、「ラウンジ」と呼ばれる制度があります。寮室の近くに8人に1部屋与えられており、そこで、テスト期間に集まったり、誕生日会を開いたりすることができます。他にも、寮の中に自習室があったり、3階建ての図書館があったりと、学習環境も整えられています。ほかにも、「県人会」というものが存在し、都道府県ごとに1年生から6年生、ときには卒業された先輩までが集まり、研修の発表会などを行うことがあります。夏期には各都道府県で「早期医療実習」が実施されます。地域医療を実際に医師の立場で体験できるため、将来のイメージを固める良い機会です。

2. 合格を聞いたときの状況やその時の率直な心境を聞かせてください。

合格発表の日は、とてもそわそわしていましたが、今合格かどうかを考えても結果は変わらないから仕方がないと開き直り、富士学院で勉強して、時間になったら1人で合格発表を見ました。自分の番号を見つけ、合格が決まったときは、医学部に合格できたことに対する喜びと、緊張や心配でいっぱいの生活から解放されるという喜びと、たくさんの感情が押し寄せてきましたが、まだ本当に医学部に合格することができたのだという実感はあまりありませんでした。先生方のいるところへ行くと、1年間一緒に頑張ってきた友達もいて、みんなが一緒に喜んでくれました。そのときに、初めて実感がわいてきて、涙が溢れてきました。母に電話をかけると、母も泣いていて、自分1人だけの目標ではなく、家族にも緊張をさせ、心配をかけていたのだなぁと思いました。家族はもちろんのこと、友達や先生がいなくては掴み取ることができなかった合格だったと思います。改めて、周りに支えられていることを感じることができた瞬間でした。

3. 学院に入学するまでのいきさつ、きっかけ、決め手について教えてください。

高校3年生で浪人が決定したとき、予備校探しを始めました。その際、周りが皆医学部合格という同じ目標を持っていること、その友達が皆医学部に合格しているのに、自分だけができていない状況を避けることをモチベーションにできること、医学部以外の道に進むという選択肢を無くし、自分を追い込んで頑張ることを目的に、大手予備校ではなく、医学部専門予備校にしようと思いました。医学部予備校の中でも富士学院に決めたのは、校舎内に食堂があり、温かいご飯を自分で用意せずに食べることができるということでした。しかし、1番の決め手は、雰囲気の良さです。自習室の緊張感と、先生と話すスペースの安心感が、とても魅力的に思えました。

4. 入学時の決意を教えてください。

絶対に医学部に1年で合格すると決意していましたし、それを文字に起こして、毎日目にするところに貼ったり置いたりしていました。成績が伸び悩み、落ち込んでモチベーションが上がらないときは、その書いた文字を見たり、なぜ自分が医師になりたいのかを思い出したりしていました。

5. 具体的にどう頑張ったのかを教えてください。

まず、勉強面は、先生に任せておけば大丈夫です。先生方は、私たちのことを私たちより理解してくださっています。間違いの傾向や苦手な分野などをよく知ってくださっているので、聞きにいけば何をすればいいかなど、親身になって相談にのってくださります。私がお伝えできるのは、体調管理をしっかりすることです。よく寝て、よく食べることは、当たり前のように思えるかもしれませんが、とても大切なことです。試験本番は、緊張や、試験会場までの移動による疲れなど、普段と違うことが多くあります。体調が悪くては、実力を発揮することができませんし、1番後悔が残ることになると思います。また、睡眠不足は、集中力がなくなってしまうなど、普段の勉強にも悪影響を及ぼします。全力で勉強に向き合うためにも、よく寝て、よく食べることは、ずっと大切にしていました。

6. 合格を勝ち取った要因は何だと思いますか?

自分一人でどうにかしようとするのではなく、先生や友達を頼ることが大切だったと思います。わからない問題を自分で考えることは大切ですが、どうしてもわからないときは、先生にヒントをもらって解き進めることも必要です。わからないものはわからないと判断することも、ときには大切です。また、友達同士で教え合うことも有効だと思います。私は共通テストの社会で日本史を選択していたのですが、日本史の過去問を友達と一緒に答え合わせをしながら、間違った部分は何が違っているのか、教科書のどこに書かれているのかを確認することで、知識が定着していきました。次に似たような問題を解く時に、友達とこんなこと話したなぁと思い出しながら、選択肢を減らしていくこともできました。次に、時間の使い方だと思います。私は、電車とバスを利用して通っていたのですが、その移動時間に、その日の勉強計画を立てたり、その勉強計画をどれくらい達成できたかを振り返ったりしていました。疲れたときには好きなミュージックビデオを見たり、サッカーの試合を見たり、友達と話しながら帰ったりもしました。ずっと頑張り続けるのではなく、息抜きをすることも大切です。勉強するときは勉強する、休む時は休む、とメリハリをつけることで上手く時間が使えたのではないかと思います。

7. 富士学院はあなたにとってどんな予備校でしたか?

浪人生活では、上級生・下級生関係なく、人と関わりました。合格して入学してからも、同じ学年に年齢の違う人がいることは、医学部においてはよくあることなので、リフレッシュタイムなど、友達との交流が多い富士学院は、その練習の場となる予備校でした。

8. どういう医師になりたいですか?

患者さんだけでなく、患者さんの家族にまで寄り添うことができる医師になりたいです。不安なのは、患者さんだけでなく、患者さんの家族も同じです。相談にのったり、何度も説明をしたりして、信頼関係を築き、少しでも安心して医療を受けてもらえるよう努めたいと思っています。

9. 後輩達にアドバイスをお願いします!

試験本番中、難しい問題ばかりだからといって焦る必要はありません。一生懸命頑張ってきた自分が難しいと感じるなら、他の皆も難しいと感じていると決めつけて、心を落ち着けてください。1番で合格する必要はありません。最後まであきらめずに1点でも多く得点し、合格を掴み取ってください。